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加重障害について

加重障害とは、既に後遺障害のある者が傷害を受けたことによって、同一部位について障害の程度を加重した場合をいいます。
加重障害で気を付けたいことを説明していきます。

１　加重障害の後遺障害認定の注意点

認定された後遺障害等級、既存障害とされた後遺障害等級の2つの後遺障害の妥当性を検討することが重要です。
既存障害とされた後遺障害等級が実際には既存障害ではなかった場合、受領できる金額が増えます。

２　自賠責保険の扱い

自賠責保険では加重障害以下のように扱われます。
自賠責保険では、今回の事故の後遺障害に対応する保険金から既存の後遺障害に対応する保険金を引く扱いになっています。

３　逸失利益の扱い

逸失利益とは、事故に生じた減収を穴埋めするものです。
加重障害の場合、加重障害であることを理由として逸失利益を減額することが多いです。
その方法には次のような方法があります。
・労働能力喪失率を通常より減らす方法
・加重障害がないことを前提に計算した逸失利益から加重障害の等級を前提に計算した逸失利益を引く方法
・素因減額をする方法
があります。

４　後遺障害慰謝料の扱い

後遺障害慰謝料とは、後遺障害に認定されると得られる慰謝料をいいます。
加重障害の場合、加重障害であることを理由として後遺障害慰謝料を減額することが多いです。
方法としては
・今回の事故による後遺障害に相当する慰謝料額を個別に検討する方法
・加重障害がない前提の後遺障害慰謝料から加重障害として認定された後遺障害等級の慰謝料を引く方法
があります。
以上、加重障害について説明してきました。

実際には、事案ごとに対応が変わってきますし、それは一般の方ではなかなか難しい話といえます。
まずは専門家である弁護士に相談しましょう。
是非当事務所の初回無料相談をご利用ください。
交通事故を多数扱ってきた経験とノウハウから適切なアドバイスをさせていただきます。

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島武広島法律事務所　代表弁護士（神奈川県弁護士会所属）: 当サイトでは、交通事故被害にまつわるお悩みに対して、弁護士の視点で解説をしています。また、当事務所にて携わった事案のポイントも定期的に更新しています。地元横須賀で「迅速な解決」を大切に代理人として事件の解決に向けて取り組んでいます。

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