交通事故による脳挫傷について
交通事故と脳挫傷
交通事故で脳挫傷との診断がつくということはそれだけ重い事故であったということになります。
そして、脳挫傷が生じた部位によって異なる機能が障害され、場合によっては以後の生活を一変させてしまいます。
ここでは、何も知らず示談して後悔しないように、交通事故の脳挫傷について説明していきます。
脳挫傷とは
まず、前頭葉は、集中力、計画を立てて実行し問題を解決する能力、感情をコントロールして社会的に適切な行動をする能力をつかさどっています。
次に、側頭葉は記憶や聴覚、言語理解、頭頂葉は感覚や空間把握、そして後頭葉は視覚をつかさどっています。
ですので、損傷した部分によって、何が起きているかを推測していくことが可能です。
しかし、脳のほとんどの機能は複数の部位が協調して発揮されているので、ある部位が障害されることで多様な症状が出ることもあります。
また、外傷性脳損傷の原因としては、
- 食戟損傷・・・衝撃を受けた部位の直下の損傷
- 対側損傷(たいそくそんしょう)・・・直撃損傷と衝撃を受けた部位の反対側に生じる損傷
があります。
対側損傷は、脳が脊髄液という水の中に浮かんでいることから、衝撃の反動で反対側の頭蓋骨に衝突してしまうことがあるため、起きてしまうのです。
前頭部に衝撃を受けた場合、前頭葉や側頭葉に直撃損傷が生じることが多く、対側損傷を生じることは稀ですが、後頭部に衝撃を受けた場合、前頭葉や側頭葉の前部に対側損傷を生じることが多いといえます。
交通事故のうちバイク事故の場合、前方や側方に投げ出されたり転倒することが多いので、前頭葉や側頭葉に直撃損傷を受けることが多いので、前頭葉と側頭葉がつかさどる能力や機能に障害が出ることが多いです。
具体的には、記憶に障害が出たり(記憶障害)、注意散漫になったり集中力を欠いたり(注意障害)、計画を立てて実行したり、問題を解決する能力に障害が出たり(遂行機能障害)、感情をコントロールして社会的に適切な行動をする能力に障害が出たり(社会的行動障害)することが多いです。
意識不明の程度が重かったり、期間が長いほど重症の頭部外傷ということになります。
高次脳機能障害について
特に、高次脳機能障害かどうかを判断するためには、事故直後の意識状態が非常に重要視されます。
明らかに高次脳機能障害の症状が出ていても、事故後の意識が清明という理由だけで、自賠責保険は高次脳機能障害ではないとすることが多々あります。
交通事故で脳挫傷になったものの早期に意識が回復したという軽症の場合で身体の機能にさほど障害が残っていないという場合には早期の退院も可能ですが、意識不明が続いたり身体の機能に障害が残っている場合には、意識が回復して経過観察をしたり、身体のリハビリをしたりする必要があるため、長期の入院が必要となります。
交通事故で頭部外傷・高次脳機能障害を負った場合、専門医探しや適切な後遺障害等級の獲得がとても重要です。
特に高次脳機能障害については見えにくく難しい後遺障害であると言われています。
依頼者の方やご家族は、高次脳機能障害に該当するか、そもそも高次脳機能障害が何か、高次脳機能障害と認定されるために必要なことをほとんどの方が理解されていません。
当事務所が担当し、依頼者の方に強く高次脳機能障害かどうかを確かめるべきと進言し、結果高次脳機能障害の後遺障害等級を獲得したことが複数あります。
また、弁護士によっては、高次脳機能障害でしなければならない検査や治療や転院を知らないため、単に医師や保険会社に言われるがまま治療期間を過ごして症状固定となり、今更どうすることもできない、という状況になることもあります。
脳の怪我についての島法律事務所でのサポート
脳の怪我は、その後の人生を一変させてしまいます。
ですから、絶対に安易な示談をしてはならないのです。
私が、初めて後遺障害等級を獲得した事案が高次脳機能障害でした。
弁護士として駆け出しのころの事件でしたので、専門書を買い漁り、必死になって調査し、各種機関に足を運んで協力をお願いし、結果、1億円を超える賠償金を獲得できました。
その賠償金で依頼者の方とご家族の生活の安定を取り戻すことが出来ました。
以後、脳の怪我については、自信を持って対処できるようになり、そうなると不思議と多くの案件をご依頼頂くようになりました。
最後に
交通事故における脳の怪我でお悩みでしたら、是非当事務所の初回無料相談をご利用ください。
数多く交通事故を受任、解決し、特に、脳の怪我について専門性を有する弁護士はそうそういないかと思います。
当事者は、自信を持って対処することができ、経験とノウハウから適切なアドバイスをさせていただきます。
運営者情報
-
当サイトでは、交通事故被害にまつわるお悩みに対して、弁護士の視点で解説をしています。また、当事務所にて携わった事案のポイントも定期的に更新しています。地元横須賀で「迅速な解決」を大切に代理人として事件の解決に向けて取り組んでいます。
初回相談は無料でお受けしておりますので、お悩みの方は、お一人で抱え込まず、ぜひ一度専門家にご相談ください。
弁護士紹介はこちら
最新の投稿
- 2024.10.28歩行者が交通事故被害に遭った場合の慰謝料はどうなる
- 2024.09.27交通事故で車椅子生活を強いられてしまったら
- 2024.09.27電動キックボードの交通事故
- 2024.05.22交通事故の過失割合はいつ決まるのか
横須賀での交通事故にお悩みの方は
今すぐご相談ください
-
提示された示談金が
低すぎる -
適切な後遺障害等級の
認定を受けたい -
保険会社の対応に
不満がある -
過失割合に
納得がいかない -
治療費の打ち切りを
宣告された -
どのように弁護士を選んだら
いいのか分からない -
追突事故
-
バイク事故
-
死亡事故